稲荷照神社の霊符・護符・神符
- 稲荷照神社の霊符・護符・神符について
- 当社の霊符・護符・神符は、もともと霊験あらたかな霊符等に、当社において神道行法、祭祀を加え、ご祭神をはじめ八百万の神々の大御神威を受けしめたまうものです。ぜひ、授与されまして皆様の願いが成就されんことを願うものです。
神符は、当社から一般崇敬者に授与するものと、加持祈祷を為した特別の人に授けるものがございます。いずれもこれを神棚に安置するか、あるいは門戸等に貼るか、又はふところに納め、あるいは身体に帯びるものです。その功徳は異なりますが、要は災異を祓い、福徳を招くためのものです。神符の起源は未だ詳らかではありませんが、神代に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が桃の実を意富迦牟都美命(おふかむつみのみこと)として苦瀬に悩む人々を助けしめ給えるのは桃の神符の根源であり、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が蘇民将来に茅の輪を教え給いしは攘疫の守符であり、天照大神が父神から賜った玉を倉棚の神として祀ったのは神棚の起源と申しても良いでしょう。後撰和歌集に「世と共に嘆きこりつむ身にしあれば なぞやまもりのあるかひもなき」とあり、雅亮装束抄に「かがみ。まもり。ひれ。汗たなぐひ入りたり」と見え、掛守りは胸に掛けるをいいます。その体、後三年の役の絵に見え、今も世上に行われて、その授与の範囲はとても広いです。
- 霊符
- 当社の霊符は、中国の道教や日本の神仙道由来の符で、いろいろな願意・目的がございます。先代旧事本記第71神社本記によれば秩父国に大星神社あり第十四代仲哀天皇の世に北辰がこの地に下り妙見菩薩と名付けられまた天御中主大神と称し祠を立てて祭ったとあります。人皇第36代皇極天皇の御代に唐から庚申の儀式が初めて渡来し39代天智天皇の御代に初めて修せら42代文武天皇大宝元年丑年正月七日庚申の日天王寺にて庚申待を修せられました。45代聖武天皇天平十二庚辰の年、肥後国八代郡白木山神宮寺において、仙家の霊印霊符に倣い板に彫って神符を出したとあります。
- 護符・神符
- 当社の護符は、いわゆるお守りを含みます。当社の神符は、神祇伯家行事伝に福富祭と題して記されているもの、神道祈祷法として伝承されてきたもの、特別な加持祈祷をされた方に授与される特別な神符などです。